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カモノハシ

1/11

出典: フリー百科事典『)』

カモノハシ
Platypus.jpg
カモノハシ Ornithorhynchus anatinus
分類
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
亜綱:原獣亜綱 Prototheria
:単孔目 Monotremata
:カモノハシ科 Ornithorhynchidae
Gray, 1825
:カモノハシ属 Ornithorhynchus
Blumenbach, 1800
:カモノハシ O. anatinus
学名
Ornithorhynchus anatinus
(Shaw, 1799)
和名
カモノハシ
英名
Platypus

カモノハシ(鴨嘴、Ornithorhynchus anatinus)は、哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類。現生種では本種のみでカモノハシ科カモノハシ属を形成する。

目次

[編集] 分布

分布

オーストラリアクイーンズランド州東部、ニューサウスウェールズ州東部、ビクトリア州タスマニア州

[編集] 形態

体長30-60cm、尾長10-15cm。体重はオスで1-3kg、メスで0.7-1.8kg。全身には褐色の体毛が密集している(1cm²辺り600-900本生えており、これはカワウソホッキョクグマを超える密度である)。外側の毛は水を弾き、内側の毛は保温性に優れている。名前の通り、カモのように幅が広く、ゴムのように柔らかいくちばしを持ち、外見上の大きな特徴の一つとなっている。このくちばしには鋭敏な神経が通っていて、獲物の生体電流を感知することができるとされている。

四肢は短く、水掻きが発達している。オスの後脚には蹴爪があり、この蹴爪からはが分泌されている。この毒は、犬程度の大きさの動物ならば死に至ることもあるほど強いものである。メスも若い時には後脚に蹴爪があるが、成長の過程で消失する。

哺乳類ではあるが乳首は持たず、メスが育児で授乳の際は、腹部にある乳腺から分泌される。

[編集] 生態

河川に生息する。群れは形成せず単独で生活する。

水中ではを閉じて泳ぐが、上記の通り生体電流を頼りに獲物を探す。動かなければ10分前後水中に潜っていることができるが、通常は1-2分程度である。食性は肉食性で昆虫類甲殻類貝類ミミズ魚類両生類等を食べる。

陸上を移動する場合、前足が地面に着く時に水掻きのある指を後ろに折りたたむようにして歩く。

水辺に穴を掘りにする。巣穴の入り口は水中や土手にあり、さらに水辺の植物等に隠れ、外からはわからないようになっている。

繁殖期は緯度によるが8月から10月である。繁殖形態は哺乳類では非常に珍しい卵生で、巣穴の中で1回に1-3個の卵を産む。卵の大きさは約17mmで、卵殻は弾性がありかつ粘り気のある物質で覆われている。卵はメスが抱卵し、約10-12日で孵化する。受精卵の卵割は、哺乳類のなかで単孔類だけが不等割である。子供はくちばしの先端に卵嘴を持ち、卵嘴を使用して卵殻を割って出てくる。成体の4分の3程度の大きさになるまでに離乳し、約4ヶ月で独立する。

メスは約2年で成熟する。寿命は20年前後。

[編集] 種の保存状態

LEAST CONCERNIUCN Red List Ver.3.1(2001)

Status iucn3.1 LC.svg

[編集] 人間との関係

カモノハシの毒は健康な成人であれば致命的ではなく、人間がカモノハシの毒で死亡した例はない[1]

カモノハシの標本が初めてヨーロッパに紹介されたとき、その当時東アジアから西洋に持ち込まれていた魚とサルを組み合わせた「人魚のミイラ」などと同様、複数の動物を組み合わせて作られた偽造標本である事が疑われた。本種を記載したジョージ・ショウは偽造標本であるかどうかを調べるため、標本のくちばしの付け根に縫い目を探してハサミを入れた。現在ロンドン自然史博物館に厳重に保管されている本種の模式標本には、そのハサミの跡が残っている。

日本国内の動物園で飼育された事例はない。しかし過去に東京都で行われる予定であった「世界都市博覧会」で展示の誘致を行っていたが、都市博中止以前の段階でオーストラリア政府の許可が得られず中止となった。

[編集] ギャラリー

[編集] カモノハシをモデルにしたもの

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 脚注

[編集] 参考文献

Cath Jones and Steve Parish, Field Guide to Australian Mammals, Steve Parish Publishing, ,ISBN 1-74021-743-8



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