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タクシー

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出典: フリー百科事典『)』

ロンドンタクシー
香港のタクシー

タクシー(taxi)とは、少人数の旅客輸送する公共交通用途乗り物である。通常、旅客が任意の目的地を指定できる。現代では一般に自動車が使用される。

日本では、経営形態の差異により、主に複数の運転者・複数の車両により経営許可を受けた法人(企業)により運営される、いわゆる法人タクシーと、運転者自身が1両の車両のみを用いて運行する個人タクシーに分類されている。

目次

[編集] 歴史

ハンサムキャブハックニーキャリッジ参照

が交通の中心を担っていた時代、次第に人々は村や都市を作って生活するようになっていった。馬車は長くその最たる移動手段であり、人員や貨物の移送手段として使用され続けていた。馬車を所有する者の中には代価を取ることで移送を代理する営利目的として運用する者が現れ、タクシーの原型が作られた。日本では江戸時代からの駕籠(かご)や明治からの人力車などが主にその役割を担っていた。

[編集] 仕組み

タクシーは空港観光地・市街地などに設けられたタクシー乗り場から乗車するのが基本であるが、電話で任意の場所を指定して呼び出すことも可能である。上級のホテルレストランなどでも、タクシー乗り場を常設したり、利用者の要求に応じてタクシーを呼び出してくれるサービスを行っていることもある。また、都市によっては、タクシーが空車状態で走行する、いわゆる流し営業が行われており、その場合は空車を表示しているタクシーを見つけ次第、その場でタクシーに向かって手を上げることで乗車することができる。

以上のような方法でタクシーに乗り込んだら、運転手に行き先を告げて目的地まで運んでもらう。

タクシーでは、運転手は旅客が希望する任意の場所までの移動を引き受け、目的地へ到着したら旅客から対価を受け取ることで商売が成立している。旅客が乗車している際には旅客の貸し切り状態となるため、密室空間が完成する。

[編集] 料金制度

[編集] 運賃料金

タクシーの料金を徴収する上で、主に2種類のシステムがある。一つは走行距離や走行時間から運賃を自動的に計算するメーター制、もう一つは事前に運転手との交渉によって料金を決める交渉制である。

メーター制
車内に料金計算・表示用のメーター(タクシーメーター)を設置し、走行距離や走行時間に応じて比例した運賃を収受するシステムである。初乗り運賃が基本であり、所定の走行距離に達するか、所定の走行時間に達するごとに運賃を一定額ずつ上乗せしてメーターに表示していく。降りるときに、その時点で表示されている料金を支払う。料金メーターの誤差はあり得るものの公平性・明朗性の高い料金収受方式であり、先進国あるいは先進国と同等の生活水準を持つ国では標準的な方式である。
交渉制
乗車前に運転手と交渉し、料金を決める方式。メーターの設置費・維持費はかからないが、交渉力の差で料金が変わってしまうため、公平性・明朗性に欠ける。発展途上国にこの方式のものが多いが、例えば、アメリカ合衆国であっても、ニューヨークなど一部の大都市を除くと、比較的多く見られる。これは、メーターの正確性について、公的な担保が得られていないことが一因と思われる。

[編集] チップ

一部の国(主に欧米文化圏)ではチップの概念があり、提示された料金よりいくらか上乗せして払う慣習がある。ヨーロッパ北アメリカの国々では料金の10%~15%程度をチップとして上乗せして支払う。他の欧米文化圏では、釣り銭を受け取らなかったり、ごく小額の小銭を手渡したりすることでチップとする慣習の国もある。

チップを受け取ることで、運転手は満足なサービスを行おうという気持ちから客の荷物を運んだりと運転以外のサービスをする事がある。また、運転手が経路を知らない場合、利用者はそれを教えなければならなくなるが、その際にはチップを減額する。

[編集] 車両

両側のドアのピラーの上に方向指示器用のランプが付いているタクシーの一例

主に4ドアセダン型の乗用車が使われるが、ロンドンタクシーなどは、専用車両である。タクシーであることが一目でわかるよう、屋根上に表示灯を設置しており、方向転換や停止することが多いことから屋根の上に方向指示器を付けている車両が多い(日本でも東京都で走っている大半のタクシーや千葉等をはじめとする、東京近隣の県で走っているタクシーや地方都市で走っている一部のタクシーで見られる事が多い。)。ニューヨークのイエローキャブに代表されるように都市ごとに統一された塗装が施されている場合が多いが、日本などでは同じ都市内でも不統一である。

後部座席のドアは、運転手が乗客に代わって運転席から開閉するドアを採用している国がある。このドアの仕組みをタクシーに採用したのは日本が世界初であり、本来の意味とは違うが自動ドアと呼ばれる(初期のものは完全な手動であり人力で開閉されていたが、最近ではエンジンの吸気負圧を利用してドアを動作させるものもある。 [1] [2]) 現在は香港のタクシーでも、同じ仕組みを見ることができる。

[編集] タクシーに使用される主な車種

アメリカ合衆国ニューヨークシカゴなど)
中国上海北京
香港香港的士 (中国語版)Taxis of Hong Kong (英語版)
  • トヨタ・クラウンコンフォート日産・セドリックセダン - 日本と同じく窓に日本語で「自動ドア」の表示がある。もちろん、運転手がドアを開けることができるが、実際は乗客が自分で開閉することが多い。
  • タクシーの色は、営業区域ごとに色分けされている - 香港島及び九龍九龍地区:赤、新界地区:緑、ランタオ島地区:水色。すべて屋根は銀色。
  • 2001年まではディーゼルエンジンを使用した車が中心であったが、香港政府がその年にLPガス使用車以外の使用を禁止する方針を打ち出した為、ディーゼル車は次第に置き換えられ、現在ではLPガス車のみ使用されている。また、日産車は2005年で香港への輸出を終了している為、新たに導入される車はトヨタ車のみである。
  • 日本のタクシーで使われていた中古車両があり、初乗り660円のステッカーが窓に残ったままの車もあったが、大半の車両は新車として購入されている。
  • ランタオ島地区のタクシーは、香港島・九龍地区のタクシーの中古が多いせいか、ドアを開けた部分は赤い色のままなものが多い。
マカオ
シンガポール (Taxicabs of Singapore)
韓国
台湾台北
  • トヨタ・カローラトヨタ・カムリ日産・ティアナ三菱・ランサーなど
  • 全て黄色に塗装されており、簡単に見分ける事が出来る。台北地区で約3万1千台もの車両が営業しており、整備状態の良くない個人営業車も多いが、大手グループの営業車は、トヨタ・カムリなどのグレードの高い車を使用し、車内外ともに良く整備され、車内に花を飾るなどして、利用客が快適に利用出来る様にしている。また電話呼出しに応じている会社も多い。
タイバンコク
インド
イギリスロンドン
フランスパリ
ドイツフランクフルト
北欧諸国(スウェーデンストックホルムフィンランドヘルシンキデンマークコペンハーゲンほか)
  • ボルボ、メルセデス・ベンツ Eクラスなど
ロシア共和国モスクワ
  • GAZのヴォルガを使用している場合が多く、車体は黄色に塗られている。無線予約が可能なタクシー会社も存在しているが、需要に対してタクシーの台数が少ない事から、一般車のドライバーと料金交渉の上でタクシーとして利用する、いわゆる「白タク」の利用が一般的である。

なおこれらの他にも、個人タクシーやタクシー会社ごとの方針などにより他の車種を利用している場合もある。 例えば、東京都内では、トヨタ・クラウンアスリートメルセデス・ベンツSクラスBMW・7シリーズを利用した個人タクシーが実際に営業している。

[編集] 世界のタクシーの画像


[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク


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