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BREW

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出典: フリー百科事典『)』

BREW(ブリューまたはブリュウ、ブルー、Binary Runtime Environment for Wireless)はCDMA携帯電話向けアプリケーションプラットフォームである。cdmaOneCDMA2000の開発元であるクアルコムが開発したもので、同社の登録商標となっている。ネーミングに関してはjavaの「コーヒー」に対して「ビール」の意味も込められている。

目次

[編集] BREWの特徴

BREWとはクアルコムが製造販売している携帯電話用プラットフォームMSMチップセット用に構築されたアプリケーション実行環境である。コンパイルはクアルコム提供のSDK、Microsoft Visual C++にアドインしたRVCT(ARMコンパイラ)、もしくはgcc(公式には未サポート)によって行う事が出来る。

日本では、2009年2月現在、KDDI、並びに沖縄セルラー電話の各au携帯電話の一部機種(2009年2月現在での例・W11HW11KW21HA101KA1405PTA1406PTA1407PT等)を除くほとんどの機種がEZアプリ(BREW)を使用している。

以下の特徴を持つ。

  1. C/C++でコンパイルされたバイナリ(アプリケーション)を実行する。
  2. アプリケーションをダウンロードし、実行させる事ができる。
  3. APIの実装形式にCOMを利用しており、拡張が容易である。
  4. Extensionという機構を利用し、外部ライブラリを利用できる。
  5. メモリ保護機能が無い。

携帯電話による実機での動作テストはBREW ApploaderとよばれるツールでBREWアプリと認証(sigファイル)を転送ケーブルにより携帯電話に転送する。また転送先の携帯電話を転送モードに設定する必要がある。クアルコムにデベロッパー登録を行う事によってこれらのツールを入手する事が出来る。

BREWのExtensionとはダウンローダブルなライブラリのことである。実態としてBREWでは全てのAPIがExtension形式で実装されている。Extensionの実装者はその利用を可能とするため、「特権」を要求する事が出来る。たとえばINetMgrというAPIを利用する為には、利用する側のアプリケーションが「PL_NETWORK」という特権を保持している必要がある。この仕組みによってBREWのアプリケーションは利用可能なExtension(=API)を外部へ示す必要があるため、アプリケーションのサーバへの登録に対して審査を行う事が可能となっている。

[編集] KDDI(EZアプリ)での運用

BREWは携帯電話会社や携帯電話製造会社にて様々なカスタマイズを施され運用がなされている。KDDIでもカスタマイズされており、運用上の特徴は以下の通りである。

BREW Apploaderの利用、sigファイルの生成、転送モード設定は現在KDDI公式コンテンツプロバイダのみ行うことができ、いわゆる「勝手アプリ」と呼ばれる一般ユーザーが作ったアプリの配布及び携帯電話での実行はできない。ただし、PC上のエミュレータまでなら可能。また、公式コンテンツプロバイダであっても検証合格前のBREWアプリをネットワーク経由で携帯端末にダウンロードすることはできない。その為、一般ユーザーはFlashLiteによるコンテンツ作成という涙ぐましい苦労がオープンアプリプレーヤーリリースまで続いた。

なお、WIN対応機以降は、EZアプリ(BREW・Javaとも)は1アプリケーション当たりで通信できるデータ量が1日3MBまでという自主規制が、公式コンテンツプロバイダに課されている。また、EZアプリ全体では、携帯電話側で1日6MBの通信制限がある。他社携帯電話のアプリケーションサービスではこの様なことはなく、一部ユーザーからは批判もある。しかし、初期の頃はこれを知らずに順守しなかったコンテンツプロバイダが存在し、定額制課金に加入していないユーザーが知らぬ間に大量のパケットを消費し、多額のパケット料金を請求されるなどの問題も存在した。

もともとのBREWの仕様としては当然そのような制限はなく、EZアプリ(一般的なBREWアプリケーションの意味ではなく、KDDIの仕様に基づいたBREWアプリケーションの仕様)が通常利用するネットワーク(BREW.NET)の仕様制限である。従って別の通信を利用するBREWアプリケーション、たとえばKCPKCP+においてBREWアプリケーション化されたEZブラウザやEメールソフトウェアはこのような制限を受けない。

[編集] KDDI以外の日本の携帯電話会社での利用

NTTドコモも2005年8月5日発売のSA700iSで導入された。ただしこれは、ユーザがBREWアプリをダウンロードできるものでも、ドコモとしてBREWを導入するものでもなく、ブラウザやJava VM(iアプリ)、GPSナビゲーションアプリを動作させるOS的な環境として導入したものである。au向けが主体だった三洋電機(大阪、現:京セラSANYOブランド)がドコモに参入するにあたって、au端末向けの開発ノウハウを流用する目的もあったと推測される。

[編集] バージョンについて

2008年現在

BREW 1.0
KDDIおよび沖縄セルラー電話のau携帯電話に初採用(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の端末C3003P)。但しダウンロードして実行する機能は搭載されておらず、純粋に携帯電話内部用のアプリケーション作成に利用された。
BREW 2.0/2.1
BREW Extensionのダウンロードという機能が追加された。ネットワークを通して必要なプログラムが自動的にダウンロードされる機能である。例:マスコットカプセルエンジン。このExtensionにより3D描画が可能となる。
その他主にマルチメディア系APIの充実が図られた。
BREW 3.0
外部メモリからサウンドや写真などのファイルにアクセス可能になり、シリアルまたはUSBを使ってパソコンにアクセスする機能が付加された。BREW3.0は世界中で利用されず、Qualcommのヒストリからは削除された。現在はSDKのダウンロードも出来なくなった。
BREW 3.1
BREW 3.0を基本にマルチメディアコンテンツのアクセス機能やバリュー課金と呼ばれるコンテンツ購入機能などが追加された。IAPPHISTORY、IAPPLETCTL等のプラットフォーム向けのAPIが追加された。
BREW 4.0
KDDIおよび沖縄セルラー電話のau携帯電話に世界で初めて採用(au携帯電話向け最新プラットフォーム「KCP+」対応端末全機種)された。マルチウィンドウ対応(au携帯電話には「マルチプレイウィンドウ」として実装)。

上記機能は一般的なBREWの仕様に関する記述であり、必ずしも各キャリアやメーカが全ての機能を実装している訳ではない。

[編集] KDDI提供のアプリ(EZアプリ)

[編集] 関連するソフトウェア

[編集] 外部リンク


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